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新年あけましておめでとうございます。

2023年は、コロナウイルス後の市場の回復に加え、製造コスト削減などの取り組みにより、徐々に業績の回復を進めることができました。しかし、為替および原材料価格の変動、環境問題への対策など我々を取り巻く外部環境は常に変化しており2024年はそれらの課題に対して適切に対応していく必要があります。そうしたなかで、株式会社UACJ製箔との経営統合は当初の予定より延期となっていますが、独占禁止法に基づく手続き等、実現に向けた準備を行ってまいります。

また、各事業につきましてアルミ箔事業は包装材用途から電子部材への転換が進んでおり、量の追求から質の探求やアイデアの創出というフェーズへ移行しております。アルミパウダー・ペースト事業では従来の自動車用途だけでなく放熱材、3Dプリンター用途、環境対応製品など多様な分野への展開を進めると同時に、海外拠点との連携を強化します。日用品事業については、引き続きアルミにとらわれない環境配慮型製品の展開やEコマースへの進出を進めてまいります。

当社が社会にとっても従業員にとっても魅力的な会社であり続けるためには、事業業績の向上とともに非財務的な要素の向上が必要です。特に、昨年明らかになった品質等に関する不適切行為に対しては、再発防止策を着実に実施し、引き続き皆さまの信頼回復に全力で取り組んでまいります。国内外の製造所並びにオフィス部門において、品質保証部門と一体になって、会社全体の意識改革を進めるための対話会を継続していきます。

認識している課題に真摯に向き合い、会社創業100周年になる2031年を笑顔で迎えるためにも、「みんなで」目標に向かっていきましょう。