人を知る
未来に向けて、
新しい商品を開発します!

- 開 発
- 箔事業本部 群馬製造所ユニット
生産技術チーム
寺澤 侑哉
工学研究科応用化学・生物化学専攻修了
2010年入社
学生時代は、焼却灰から人体に悪影響を及ぼす重金属を抽出し、その溶出挙動や全量分析、形態分析していました。その反動というわけではありませんが、アルミニウムという身の回りに数多く利用されている素材に魅力を感じ、当社に着目。会社説明会の雰囲気が良かったことと、メリハリのある充実した仕事ができると感じたことから入社を決めました。
仕事内容
若手が行動しやすい環境で、撥水機能を備えた箔加工品の新規開発を担っています
私は、箔加工品の既存製品の改良やユーザーの要望に沿った新規開発を担っています。特に現在は、「撥水機能」を製品に付加する取り組みに重点を置いて開発を進めています。
この仕事の難しさは、思うように機能が付加できないことにあります。例えば、Aという性質を付加すると、Bという性質が低下するといった、相反した事象が多々起こります。しかし、そこで終わらせるのではなく、「なぜ?」と考え、次につなげていくことで問題を解決し、製品という形あるものを生み出す。それがこの仕事の楽しさであり、難しさでもあります。
当社は、若手でも行動しやすい環境で、最前線に立ってさまざまな経験をさせてもらっています。若手だからといって仕事の領域を制限されることがないので、自発的に取り組めるところが気に入っています。

1日のスケジュール
- 出社
デスクでメールをチェックし、一日の行動プランを確認します。
- 実験・試作準備、サンプル作成
実験・試作準備か、もしくは書類作り、雑務などを手がけます。その後、午前中いっぱいかけてサンプル作成に集中します。
- サンプルの評価・分析
午前中に作成したサンプルの物性評価と分析をします。その後、関連会社や副資材メーカーなどと打ち合せします。
- メールチェック、データ整理
夕方にはその日届いたメールをチェックして、評価・分析結果のデータを整理します。
必要に応じて各種の書類作りを手がけます。
- 帰宅
印象に残っている出来事
入社後の実習テーマの開発成果が最終製品に。多くの人から反響が!
入社1年目の実習テーマとして『ロータスラッカータイプ』の開発に取り組みました。これは、4個パックのヨーグルト蓋材に、撥水性を付加するもので、撥水性を付加させることで発生する物性的な問題を解決したり、材料を検討したり、量産体制を構築したりと、実習とは呼べないほどの本格的な開発を担当させてもらいました。
実機によって試作を繰返し、数多くの問題を一つひとつ解決していきました。完成した試作品を使った4個パックのヨーグルトが届けられた時は、大きな達成感を味わったものです。自分の開発成果が最終製品になったことを何より嬉しく感じました。
現在は、ロングランテスト(長時間連続使用した時の性能テスト)も合格し、製品として店頭へ並んでいます。この製品について、多くの人から扱いやすく、衛生的と喜びの声をいただいています。
今後の目標
チームワークを大切に、コア技術と知識で世の中に役立つ製品を生み出したい
加工品の技術者としてこだわりを持って開発に取り組み、コア技術と知識を習得して、世の中に有用な開発品を提案・製品化することが目標です。また、既存の製品や技術にとらわれず、世の中の変化に柔軟に対応できる姿勢を持ち、さまざまな分野を視野に入れて行動できる人間になりたいです。
そして、何事にもチームワークを重視し、部署内・関係部署と意思疎通しやすい環境づくりに貢献していきたいと思っています。

みなさんにメッセージ
就職活動は、人生において非常に大切です。内定を貰うことはもちろん最終目標であり、最も重要視されるべきことではありますが、そこに至る「過程」を大事にしてほしいと思います。
さまざまな業界・企業を回り、世の中を知るための良い機会です。自分を成長させる鍵がたくさんあると思いますので、楽しく、真剣に就職活動を頑張ってください。
