人を知る
輝く車づくりに携わっています!

- 開 発
- パウダー・ペースト事業本部
技術開発ユニット 開発チーム ※取材当時
黒井 秀一
工学研究科応用科学専攻修了
2004年入社
就職先の業界にこだわりはありませんでした。ただ理系の大学院まで出たので、技術力の高いメーカーに就職したいと思っていました。当社への入社の決め手は、アルミ箔やアルミペーストの国内シェアNo.1という魅力に惹かれたからです。また、人事担当者や面接官が非常に話しやすい方だったので好感を持ちました。
仕事内容
メタリック用顔料の新色開発や環境にやさしい水性顔料の開発などに取り組んでいます
技術開発部では、塗料やインキなどに使用されるメタリック用アルミ顔料を開発しています。新色の開発や環境に優しい水性塗料用アルミ顔料の開発などのテーマに取り組んでいます。
新色の開発には、私を含め6名程度が携わっています。従来にない綺麗なメタリックをつくりだすためにアルミペースト(アルミ顔料)を試作し、それを使ってメタリック塗料を作製し、塗装評価を行っています。この仕事ではテーマや役割は与えられますが、その進め方や進捗管理は個人の裁量に委ねられます。つまり自由に仕事をさせてもらえるのですが、複数のテーマを抱える中、突発的な仕事も発生しますので、優先順位を決めるのが難しいと感じることがあります。そんな時は上司に報告・相談をすること、関連部署や周囲のメンバーと協力しながら進めていくことが大切だと感じています。

1日のスケジュール
- 製作作業
始業後、さっそく一日のスケジュールを確認します。午前中は、メタリック塗料の製作に集中することが多いです。アルミ顔料を開発し、そこにシンナーと樹脂を加えて塗料にする作業です。
- 試作・開発・評価
作製したメタリック塗料を用い、自動塗装機や手吹きで塗装して見本塗板を作成します。それを測色機で測定して色を評価し、実験レポートにまとめます。定型的な業務はありませんが、とにかく塗料を試作・開発し、評価する毎日です。
印象に残っている出来事
入社3年目で担当!開発から量産、供給開始まで一貫して携わった水性塗料用アルミペースト開発
入社3年目に当時のグループメンバー5名で水性塗料用アルミペースト(EMERALシリーズ)の開発に取り組みました。水性塗料に対応するアルミペーストの開発には、数々の要求性能があります。例えばアルミニウムは水と反応して水素を発生するので、その発生を抑制することが課題でした。また、要求性能を満たすアルミ顔料を開発した後は、量産技術の確立という高いハードルも待ち構えています。
これらをクリアするために、メンバーの役割の明確化とスケジュール管理を徹底し、仕事が効率的に進むようにしました。また量産技術の確立では、製造部をはじめとする関連部署にも協力してもらって取り組みました。
私は、入社当初から自分の開発したものを世に送り出したいと思っていたため、新製品の開発から量産技術の確立、供給開始まで一貫して携わることができ、貴重な経験をさせてもらいました。
今後の目標
留学経験を活かし、海外ユーザーの要望に応えられるグローバルな人材になりたい
現在は大手塗料メーカーの技術担当を任されているので、その塗料メーカーの要望に沿ったアルミ顔料を開発するのが目標です。
当社は、やる気があればチャンスを与えてくれる会社です。私は入社当初、英会話が苦手でしたが、入社3年目から海外ユーザーの仕事に携わるようになりました。英語でのレポート作成には大変な思いをしましたが、約1年間その仕事に携わった後、ヨーロッパ出張の機会を得ました。その後も、入社6年目に3カ月間、イギリスへ短期語学留学をさせてもらいました。
今後は留学経験を活かし、グローバルに活躍できる人材をめざしたいです。私が所属するペースト事業本部はフランス、アメリカ、中国に関連会社がありますので、そこのメンバーと連携しながら、海外ユーザーの要望に沿ったアルミ顔料を開発したいと思っています。

みなさんにメッセージ
これは私が就職活動中に聞いた話ですが、仕事は「どのような仕事をするか」よりも「どのような人と仕事をするか」で続けられるかどうかが決まるそうです。会社を訪問すれば、多少なりとも社風やそこで働く人の雰囲気を感じ取ることができます。
就職先選びは、今後の人生を大きく左右します。自分の固定概念にとらわれず、いろいろな会社を訪問してください。
