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筋電義手用小型円筒電池の開発のお知らせ

2017.12.25プレスリリース

当社は、Amaz技術コンサルティング合同会社との共同開発で小型円筒形リチウムイオン電池を開発しましたので、以下のとおりお知らせいたします。



1.開発の経緯

今回の開発は、兵庫県福祉事業団福祉のまちづくり研究所(所長 陳 隆明医学博士)主導で実施されている、「平成29年度障碍者自立支援機器等開発促進事業」の一環で開発されたもので、その一部は助成金による成果となっており、筋電義手の純国産の製品として開発が進められている「量産型筋電義手」への採用に向け、検討を進めております。

筋電義手への適用を考える場合、装着者の負担感を軽減する必要があり、可能な限り軽量化する必要があると同時に、義手の動きが自然な手の動きに見えるようにするため、高出力な電池であることが求められます。このため、Amaz独自の技術を用いた小型サイズで高エネルギー密度の電池を使用します。

2.開発品の特徴

今回開発したセルを使用した筋電義手用の専用電池パックは、小型・軽量化を図りつつ利便性の向上を図るために手継手形状の中に直接セルと回路を収納した特殊な設計とすることで、義手を直接マウントできる構造にしました。また、指の動きをスムーズかつ素早くするために高電圧化も測り、充電制御部も内蔵することで、充電しながら使用することもできるようにしました。また、充電口には汎用性の高いUSBC端子を採用し、現行のUSB電力でも充電できる使用とすることで、専用の充電器を必要とせず、外出先等でも手軽に充電できる仕様といたしました。

本開発品を搭載した「量産型筋電義手」が2017年12月19,20日に開催されたテクノエイド協会が主催する「障害者支援機器シーズ・ニーズマッチング交流会2017」大阪開催に出展、展示されました。


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【電池パック写真】


3.今後の予定

今回の開発品をベースにさらなる改善を行い、2018年2月末までに最終仕様を決定いたします。