2019年社長年頭所感(要旨)
年 頭 所 感(要旨)
ちょとつもうしん
猪突猛進
「グローバル展開、新製品の開発、全社コストダウンの三本の矢で成長戦略を実行し、中期経営計画完遂に志高く、勇気を持ってチャレンジしよう」
東洋アルミニウム株式会社
代表取締役社長 山本 博
新年あけましておめでとうございます。皆さんそれぞれ良い年を迎えられたことと思います。
今年は十二支の12番目の己亥(つちのとい)年です。「己」(つちのと)は草木が生い茂り勢いが社会へ貢献する状態、「亥」(い)は草木の種が発芽に備えて内部エネルギーを貯める時期です。当社では創立100周年に向け内部に貯めたエネルギーを、成長戦略の実行に力強く踏み出す年として下さい。
2018年を振り返って、スポーツ界では若手活躍と不祥事、自然災害多発、米朝トップ会談、本庶佑先生のノーベル賞が、4大ニュースと思います。2月の平昌オリンピックでスピードスケートの小平、高木姉妹の金メダル、カーリング女子チームの銅メダル、フィギユアの羽生選手の連覇、8月アジア大会で競泳の池江選手のMVP、9月の全米テニスの大坂なおみ選手の初優勝と若手女子が大活躍しました。反面アメリカンフットボールの反則、レスリング、体操のパワハラ等の不祥事は、指導がコーチに一任され、外からの管理が見えないことが大きな問題を発生させました。仕事同様プロセスの見える化、内部監査が必要です。
自然災害では、7月の西日本豪雨、9月の台風21号で関空がストップ、北海道胆振東部地震では甚大な被害をもたらしました。当社も地震、豪雨等災害の想定訓練実施、非常食確保等の再点検をお願いします。国際政治では、トランプ゜大統領就任2年目で米国第一の政策がより強くなり、特に米中貿易戦争が世界景気低迷につながる懸念があります。初めての米朝トップ会談が6月に行われ非核政策が実行できれば朝鮮半島の平和が期待できます。
当社グループの2018年上期業績は、箔ではLIB外装材、PTPが堅調、PPでは着色ペースト、窒化アルミが好調。ソーラー事業ではトーヤルソーラー®が中国の太陽光発電のFIT停止(固定単価引取制度停止)により売り上げが激減しました。下期に向かって景気拡大はやや鈍って来たとの予測はありますが好調製品の拡販、コストダウン、新製品開発で年間予算達成を目指します。
今年の四字熟語は「猪突猛進」(ちょとつもうしん)を選びました。元来この熟語は周囲を見ずにひたすら前進するということで、あまり良い意味には使われませんが、当社グループ全員が、取り巻く環境変化に対応しながら、中期経営計画完遂にトップスピードで前進することを念じて選びました。
「未来を創る、私が創る」を合言葉に高い目標に向かって「新たな打ち手」を創造し実行して下さい。現状否定がイノベーション活動につながります。年頭にあたりもう一度「経営理念」「行動方針」を復唱し新たな決意として下さい。
【経営理念】
私たち東洋アルミグループは、
1. 堅実な事業経営を通じて、常にお客様に感動を与え、社会に有用で、且つ環境にやさしい製品およびサービスの提供を目指します。
2. 絶えざる技術革新に努め、高い技術力を活かした製品の提供に努めます。
3. 活き活きとした自由闊達な企業風土を育み、集団の天才を目指します。
4. 社会的責任を自覚し、品格のある企業として社会貢献します。
【行動方針】
1. 一流を目指そう。
2. 知恵くらべに勝とう。
3. コミュニケーションを深めよう。
4. 失敗力を身につけよう。
5. 感性をもっと働かそう。
6. アライアンスの構築を図ろう。
7. 安全への意識をもっと高めよう。