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社長年頭所感(要旨)

2020.01.06お知らせ


年 頭 所 感(要旨)

ふえきりゅうこう

不易流行

「グローバル展開、新製品の開発、SDGs推進の三本の矢で成長戦略を断行し、中期経営計画完遂に志高く、勇気を持ってチャレンジしよう」

東洋アルミニウム株式会社
代表取締役社長 山本 博

新年あけましておめでとうございます。皆さんそれぞれ良い年を迎えられたことと思います。

今年は十二支の1番目の庚子(かのえね)年です。「庚子」(かのえね)は変化が生まれ、新たな生命のきざしが始まる状態で、新たなことにチャレンジするのに適した年です。当社では創立100周年に向けあと11年、熟慮した成長戦略を断行し力強く踏み出す年として下さい。

2019年を振り返って、国内のトピックスとしてはスポーツ界では若手女子活躍、新元号「令和」スタート、高齢者の運転誤操作による交通事故、あおり運転事件、京都アニメーション放火事件、ラグビーワールドカップ8強入り、台風、1519号災害、吉野彰さんノーベル賞など良悪色々ありました。嬉しいことは、テニスの大坂なおみ選手が全米に続いて全豪で初優勝、ゴルフの渋野日向子選手がメジャーで42年ぶりの快挙、吉野彰さんはリチウム電池開発でノーベル賞と、当社のアルミ箔も使われているので、将来性が大いに期待できます。悲しいことでは、昨年に続き大型台風で100名以上の死者、100,000戸近い家屋が浸水した自然災害、京都アニメーション放火で36名もの若者が死亡したことは衝撃的であると共に職場の安全確保の重要性を認識しました。

当社グループ2019年上期業績は、市場環境は厳しく残念ながら成長牽引する製品が少ない状況です。箔事業ではLIB外装材が中国経済低迷で販売が停滞し、PTPが堅調なもののヨーグルト、一般食品向けも減少。パウダー・ペースト事業は着色ペースト、窒化アルミ等堅調でしたが、自動車用高輝度アルペーストは中国、インド自動車市場の低迷で減少。ソーラー事業ではFIT(固定価格買取制度)減額以降低迷が継続。日用品事業は10月からの消費税増税による節約指向、低価格指向により売り上げが前年を超えられない状況です。

今年の四字熟語は「不易流行」(ふえきりゅうこう)を選びました。不易とはいつまでも変化しない本質的、重要なもの、流行とは時代に応じて変化し新しいものを取り入れることです。当社の技術、管理の強みを維持しながら、成長に向けて新しい「もの、こと」を取り入れる意味です。ピンチはチャンスでもあります、厳しい状況を跳ね返す勇気と情熱をもって、全員が予算目標達成にチャレンジして下さい。 
                            

「未来を創る、私が創る」を合言葉に高い目標に向かって「新たな打ち手」を創造し実行して下さい。現状否定がイノベーション活動につながります。年頭にあたりもう一度「経営理念」「行動方針」を復唱し新たな決意として下さい。

【経営理念】

私たち東洋アルミグループは、

1.堅実な事業経営を通じて、常にお客様に感動を与え、社会に有用で、且つ環境にやさしい製品およびサービスの提供を目指します。

2.絶えざる技術革新に努め、高い技術力を活かした製品の提供に努めます。

3.活き活きとした自由闊達な企業風土を育み、集団の天才を目指します。

4.社会的責任を自覚し、品格のある企業として社会貢献します。

【行動方針】

1.一流を目指そう。 2.知恵くらべに勝とう。 3.コミュニケーションを深めよう。 4.失敗力を身につけよう。

5.感性をもっと働かそう。 6.アライアンスの構築を図ろう。 7.安全への意識をもっと高めよう。