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ピール&プッシュタイプの新しいアルミブリスター包装開発のお知らせ

2020.11.09プレスリリース

東洋アルミニウム株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長COO 楠本 薫)は、このたびシオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役 久米 龍一)と共同で、アルミブリスター包装※1において錠剤やカプセル剤などの製剤を視認したうえで取り出すことができる新たな包装様式(以下、開発品)を開発いたしました。

本開発品は、従来のアルミブリスター包装で懸念される製剤の紛失や落薬等の医薬品紛失リスクを軽減し、服薬機会の損失に繋がるインシデント発生を予防します。

なお、本開発品は、20201125()27()に幕張メッセで開催される「第22回インターフェックスWeek東京」においてシオノギファーマ社のブースで出展予定です。(参考URL : https://www.interphex.jp/ja-jp.html

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以上


開発品の特長

製剤紛失・落薬を防止

新薬開発の難易度上昇・グローバル化を背景に、近年ニーズが高まっているアルミブリスター包装は、開封時にあらかじめ錠剤やカプセル剤などの製剤を視認できないため、透明なPTPPress Through Package※2より製剤紛失・落薬のリスクが高いことが課題です。本開発品は、アルミ箔を剥がした後に透明フィルムが残る構造のため、押しだす前にあらかじめ製剤を視認でき、取り出し性を向上させます。また、押しだし時に製剤を見失った場合でも、あらかじめ視認できているため、製剤は患者様の周辺にあることが分かります。


ピールタイプブリスター包装※3の課題

ピールタイプブリスター包装は、押しだし時の負荷に耐えられない低硬度の製剤で採用されるケースがありますが、アルミ箔を剥がした際に製剤が勢いよく飛び出してしまうケースがあります。本開発品はこの課題を解消し、アルミ箔を剥がした後に透明フィルムが残るため、剥がした際に製剤が飛び出すことはありません。また透明フィルムはアルミ箔より強度が低いため、押しだし時の製剤変形の回避が期待できます。


※1.アルミブリスター包装:容器材および蓋材にアルミ箔を有した非透明な包装で、非常にバリア機能が高い

※2.透明PTP:錠剤を包装する方法の1つで、錠剤を透明なプラスチック容器材とアルミ箔の蓋材で挟んだシート状の包装

※3.ピールタイプブリスター包装:中の錠剤を押し出すブリスター包装と異なり、蓋材を剥がして錠剤を取り出す機能をもつブリスター包装



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東洋アルミニウムについて

東洋アルミニウムは、アルミニウムの機能性・意匠性用途の可能性を追求し、食品・医薬品・電子部品の包装材料としてのアルミ箔、塗料の顔料・高機能性材料としてのパウダー・ペースト製品から、日用品、太陽光発電の部材まで、社会に有用で、環境にやさしい製品を開発する総合事業を展開しています。



シオノギファーマについて

シオノギファーマは、お客様から信頼される「技術開発型モノづくり企業」となることをミッションとして掲げ、201941日より事業を開始しました。原薬の製造法開発および製剤処方開発から商用生産に加え、分析法開発や医薬エンジニアリング技術による設備設計サポートなどを含めた「フルレンジサービス」をご提供できる体制を整えています。


お問い合せ先

東洋アルミニウム株式会社 箔事業本部 箔営業ビジネスユニット 加工品営業部 大阪営業課

TEL:06-6245-4166 FAX06-6245-4657

シオノギファーマ株式会社 製造ビジネス企画

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