私はこれまで、「責任」「信頼」「透明性」「家族」「健康」という五つの価値観を大切にしてきました。これらの価値観をこれからの経営の軸とし、ステークホルダーの皆さまと共に、持続可能な未来へ歩んでいきたいと考えています。
変化の大きい時代において、無理に変化を求めるのではなく、組織が自らの力で少しずつ自然に変わっていくことを重視しています。さまざまな課題にその都度しなやかに向き合い、変化を受け入れながら、会社として無理のない成長を続けていきたいと考えています。
こうした組織づくりとあわせて、当社にとって重要なテーマへの対応も進めています。気候変動や人権尊重、サプライチェーンなどに関わる事項については、サステナビリティ委員会のもとで継続的に議論を深め、着実に前進させています。これらを支える基盤として、私が経営の中心に置いているのが「透明性」です。透明性はガバナンスの基本であり、誠実な情報開示や丁寧な説明責任を果たしていくことが、社会からの信頼につながると考えています。
気候変動への対応は、当社にとって重要なテーマのひとつです。アルミ地金に起因するScope3排出量の削減は簡単ではありませんが、避けて通れない課題として位置づけ、日本政府が掲げるカーボンニュートラル方針とも歩調を合わせながら、段階的に進めていきます。サプライヤーとの対話やリサイクル材の活用拡大など、今できる現実的な一歩から着実に進めていきます。また、製造所での廃棄物削減の取組みが歩留まりや生産性の改善にもつながっていることを実感しています。
「安全と品質は会社の命」です。死亡事故、休業災害、火災、爆発といった重大なリスクは“ゼロにすべきもの”と位置づけ、徹底して取り組みます。品質についても、お客様との間で双方が納得できる基準づくりを重視し、無理や曖昧さのない合意形成を進めることで、誠実なものづくりを守っていきます。
2031年の創業100周年に向け、事業の成長と共に、サステナビリティを土台とした企業価値の向上を進めていきます。ステークホルダーの皆さまからリスペクトされる会社を目指し、持続的に成長できる企業基盤を築いていきます。
東洋アルミは、お互いに意見を交わすことができる“家族のような”会社でありたいと考えています。従業員一人ひとりの成長が会社の成長につながり、その成果がステークホルダーの皆さまへの貢献として広がっていく——その循環を、これからも育てていきます