トップメッセージTOP MESSAGE

一人ひとりが「みらいのためにできること」を自律的に取り組んでいきます。

代表取締役社長 楠本 薫

東洋アルミのサステナビリティの取組みをステークホルダーの皆さまにより明確に、かつ分かりやすくお伝えするため、本レポートから新たにコンセプトを設定しました。2025年度のコンセプトは「みらいのためにできること」です。これは、部門横断の若手従業員を中心としたサステナビリティ推進ワーキンググループが策定したもので、より良い「みらい」を創るために、企業としての事業活動やサステナビリティ活動にとどまらず、一人ひとりがより柔軟な発想で日々の活動に取り組んでいくという想いを示しています。この考え方は、当社のMVV(Mission, Vision, Value)の、Mission「社会に新たな常識を」にも通じるものです。

サステナビリティ経営を進める中で、昨年度、大きく進展した取組みのひとつが人権尊重です。2023年度に策定した「人権方針」に基づき、人権デュー・デリジェンスを開始し、人権リスク軽減に向けた取組みを強化しています。サステナビリティ委員会では人権に関する講演を開催し、私をはじめ役員や部門のリーダーが受講しました。非常に多くの学びがあり、特に女性や外国籍の人たちなど多様な人財に活躍してもらうには、従業員一人ひとりの人権意識の向上が大切であることを改めて感じました。人権の取組みと共に多様な人財が活躍するダイバーシティ&インクルージョンをさらに推進し、多様性に富んだ企業を目指していきます。

多様な人財が活躍するためには、働く環境のインフラ面での整備も重要です。設備投資では成長事業・新製品に対する生産設備に加え、福利厚生施設の改善を順次進め、全ての従業員が安心して働くことのできる環境づくりを推進していきます。

安心して働くためには、会社の未来像を示すことも欠かせません。現在、東洋アルミでは創立100周年となる2031年をターゲットとした長期目標の策定を進めています。この計画は、コーポレート部門の若手・中堅が中心となって発案し、事業本部と自律的な議論を重ねながら策定しています。

既存の3事業に加え、持続可能な未来を見据えた「第4の柱」の創出に向けて、三新活動(新技術・新製品・新市場)を積極的に推進し、少しずつ成果も現れ始めています。事業本部ごとに、三新活動を含む定量的な目標の設定が進んでおり、さらに、企業として持続可能な社会の実現に貢献するための定性的な目標についても、策定に向けた議論を進めています。

当社では2021年度より、従業員の自律的な活動を促進するためにOKR(Objectives and Key Results)活動に取り組んでいます。

対話を重視し、自律的な活動を促進するOKR活動の成果を活かしながら、「みらいのためにできること」を一人ひとりが考え、行動に移すことで、私たちのスローガン「未来を創る、私が創る、みんなで創る」を実現していきます。

代表取締役社長
楠本 薫

各事業部のトップメッセージ(組織名及び役職名は2025年6月21日現在の情報です。)

渡部 正照
専務執行役員
渡部 正照

箔事業本部は環境配慮を意識した資材の活用や新製品開発、効率的な生産体制により無駄なエネルギーを削減します。「人と環境にやさしく」を基本的な考え方とし、サプライヤーとも協働しながら、品質と安全、環境配慮にこだわるモノづくりを推進していきます。

専務執行役員
箔事業本部担当並びに新事業創造部門統轄
箔事業本部長

渡部 正照

長野 圭太
パウダー・ペースト事業本部長
長野 圭太

パウダー・ペースト事業本部では、危険物を取り扱う責任を深く認識し、「安全第一」を最優先に掲げています。環境負荷の低減を目指し、持続可能な生産工程の構築と、環境に配慮した製品開発・技術革新に取り組んでいます。また、グローバルな人財の力を最大限に活かし、多様性と協働を原動力に、より良い未来の実現に貢献してまいります。

常務執行役員
パウダー・ペースト事業本部営業ユニット、研究開発ユニット並びに技術開発ユニット担当
パウダー・ペースト事業本部長

長野 圭太

森岡 桂
Svam Toyal Packaging Industries Pvt. Ltd. Managing Director
森岡 桂

新事業創造部門では、「共創による持続可能な未来の創造」という考えのもと、非財務領域を事業成長の起点と捉え、脱炭素・レジリエンス・健康快適性の3つのテーマに取り組んでいます。
2025年度も、軽量太陽電池モジュールによるCO2排出量削減、防錆塗料の用途展開によるインフラの長寿命化、機能性コンパウンドによる生活環境の向上を通じて、社会課題の解決と経済性の両立に挑戦しています。
私は、“ゼロイチ”の挑戦に向けた事業化の種を見出す役割として、社内外との対話と共創を大切にしながら、未来づくりに貢献してまいります。サステナビリティ経営を現場起点で推進する実践者として、組織や立場を超えて価値をつなぎ、「未来を創る、私が創る、みんなで創る」の理念を体現してまいります。

執行役員
新事業創造部門担当
Svam Toyal Packaging Industries Pvt. Ltd. Managing Director

森岡 桂

酒井 大典
日用品事業本部長
酒井 大典

日用品事業本部は、消費者やユーザーに最も近い立場にあり、サステナビリティ活動に積極的なお取引先が多い環境にあります。こうした中、私たちはサステナビリティへの取組みを重要課題と捉え、全員で真剣に向き合う必要があると考えています。
一昨年、再生可能エネルギーを使用して製造された「グリーンアルミ」を用いた家庭用アルミホイル「サンホイル®」を発売しました。2025年度は、CO2削減と資源の有効活用に優れた「リサイクルアルミ」の使用を開始し、さらに進化した「サンホイル®」の拡販に注力します。加えて、森林認証材やバイオマス樹脂を用いた紙容器の展開にも取り組んでいます。
生活者が日常的に手にする身近な存在である私たちの製品を通して社会的価値の創出に貢献してまいります。

執行役員
日用品事業本部担当、東洋アルミエコープロダクツ株式会社 代表取締役社長
日用品事業本部長

酒井 大典

磯部 龍仁
東海東洋アルミ販売株式会社
代表取締役社長
磯部 龍仁

私たちは、2023年に東洋アルミが策定した人権方針をグループの一員として尊重し、これを遵守してまいります。全ての人の尊厳を大切にし、誰もが安心して働ける職場づくりを目指すとともに、「新たな活動で未来につなぐ」を合言葉に、持続可能な成長の一環として環境配慮型商品の開発・普及や災害支援などの社会貢献活動に取り組んでいます。加えて、挑戦とチームワークを重視する新たな風土づくりを進め、従業員一人ひとりの幸福度向上に努めています。今後は、健全な組織運営に向けたガバナンス体制の強化にも力を注ぎ、より良い未来と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

東海東洋アルミ販売株式会社 代表取締役社長

磯部 龍仁