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公開日:2012年12月

パルプモールド新製品「カニ甲羅モールド」

パルプモールド新製品「カニ甲羅モールド」

はじめに

環境問題への関心が高まり、環境に配慮した製品に対するニーズが高まっている。その中でパッケージ業界でも家電梱包材(写真1)や食品包材(写真2)の紙化が急速に進んでいる。
当社においても環境に配慮した製品開発が行われており、今回は紙容器の中で成型性が高く、リアルな形状を再現できる「パルプモールド」について新製品を紹介する。

写真1(左) 家電梱包材 写真2(右) 食品包材


 

パルプモールドとは

原料パルプを水に溶かし、金型で抄き上げて乾燥させてできる紙成型品である。和紙抄きのイメージで成型された金網にパルプを抄き上げて乾燥させる。(図1)
原料パルプには段ボールや新聞紙などの古紙パルプやさとうきびなどの非木材パルプを使用することができ、環境配慮型成型品として注目されている。パルプモールド製品の例としては、紙製たまごパックが挙げられる。

図1 パルプモールドの生産フロー

カニモールドについて

本物のカニ甲羅を容器に使用した商品として、カニほぐし身やカニグラタン等がある。しかしながら、本物のカニ甲羅を使用するには様々な問題点がある。

<本物のカニ甲羅の問題点>
◇形状がバラバラ。
・メニューに合わせたサイズの選別が必要。
・充填ラインで安定せずに不良が多発する(コンベア上で転倒、回転してしまう)。
・尖った部分が多く、包装材が破れる。
◇カニ甲羅の購入時期が限られている。
◇1年分を購入し、消毒、乾燥、冷凍保管が必要。
本物のカニ甲羅の質感を残しつつ、顧客のこれらの問題を解決したパルプモールドカニ甲羅容器が今回の新製品である。(写真3,4,5)

<カニ甲羅モールドの特徴>
◆全て同じ形状。
・サイズ選別不要。
・充填時にも安定した形状。
・包装材破れなし。
◆欲しい時に欲しい数量を提供。
(消毒、乾燥不要。保管スペース低減)
◆構成
塗装/パルプ(サトウキビ)/フィルム

 

写真3(左) パルプモールド成型品(サトウキビを利用)
写真4(中) 塗装加工品(内面フィルムラミネート)
写真5(右) 完成品カニほぐし身充填

おわりに

食の安全や品質の維持、意匠性の高さや作業性、コストなど食品容器に要求される項目は多いが、環境への配慮も今や当たり前の要求品質となっている。パルプモールドによるさらなる展開を検討する。

 

 

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