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公開日:2015年4月

耐熱紙コップ

耐熱紙コップ

はじめに

近年、電子レンジで調理をして食事をとるライフスタイルが増加傾向にあり、当社が長年手掛けてきた電子レンジにかからないアルミ箔容器の市場が年々縮小している。また、環境意識が高まってきた事により、食品用包材の紙化が急速に進んでいる中で、当社も市場のニーズ応えるべく開発を行った耐熱紙コップについて紹介する。

紙コップについて

紙コップの市場規模は約135億個と言われており、飲料やヨーグルトなど様々な用途で使用されている。
世の中のほとんどの紙コップは水分や油分が紙に浸み込まないように内面がポリエチレン(以下PE)と言う樹脂でコートされる(図1参照)。このPE の融点は100~120℃であり、高温で加熱すると樹脂が溶けてしまう為、一般的な紙コップは内容物が100℃以下の用途で使用されている。
 

図1 紙コップ構成

耐熱紙コップとは

耐熱紙コップの特長は内面の樹脂が PEではなく、PET でコートされていることだ。PET は融点が高く、PE の紙コップではできなかった高い温度帯の調理である電子レンジ、オーブンでの調理が可能となる。
紙コップは側壁と底面の2ピース構造になっており、この2つのピースを張り合わせる部分はのりで貼り付けているのではなく、内面の樹脂を加熱し、溶かして圧着するヒートシールにて接着される。
PE は低温でヒートシール出来るが、融点の高い PET はかなり高い温度条件でのシールが必要となるため、特殊な生産設備での加工が必要である。
この技術を持っているのは、日本でも数社しかない。

表1 紙コップ内面樹脂の特性

耐熱紙コップの代表的な用途


・グラタン、ドリアグラタン、ドリア
・スイーツ(オーブン焼成を伴う)
・お弁当
・・・etc

おわりに

当社はアルミ箔容器の成型をメインとするメーカーだが、市場の変化に対応するべく、紙容器にも挑戦している。今回、世界初の耐熱楕円紙コップの上市にも成功し、お客様から大変好評をいただいている。
今後も当社の技術を駆使して、他のメーカーが追随できないような包材の開発に挑戦する。

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